奈良市議会報告会が開催される


第3回目議会報告会が大会議室で開会されました。

第3回目議会報告会が大会議室で開会されました。

 

※本編はメールマガジン太田こうじの市政NEWS004を加筆・修正しています。
ご登録はこちらからお願い致します。

http://www.mag2.com/m/0001672568.html

 

[1]  奈良市議会報告会が開催される
市政NEWS第4号をお届けします。

今回は昨晩20日に開催されました奈良市議会報告会についてです。今回で第3回目を迎える報告会ですが、議会基本条例にのっとり、市民に開かれた議会を目指して議会でどのような議論が行われたか、また議会の総意としてどのような議決が行われたのかを説明する責任があるとして開催されている会議です。

わたしも議員1年目に議会報告の担当である広報広聴委員会委員、2年目は広報広聴委員会副委員長を務めさせていただいた経験から、3年目の今回は委員ではなかったものの関心をもって会議に臨ませていただきました。なお、今回は議会運営委員会副委員長として、議事進行に携わるタイムキーパー役で、皆様の質問が1分半を越えると目安のチャイムを鳴らすという少々心苦しい役割でした。

過去2回の開会を受けて、改良点や反省点を生かしながら今回の報告会では、事前に出席予定者の皆様から質問をお受けし、これに担当の常任委員長がお答えするというもの。委員長の回答に再質問したい場合は、さらに質問をしていただくことが出来ます。

しかしながら、議会報告会のジレンマとしてどの地方議会でも挙げられることですが、議会は予算執行権がない代わりに予算や議案に対する議決権があること。その議決の為の審査を尽くし、チェックする機能が求められています。ゆえに、○○の議案についてのご要望が市民から挙がった場合に、「受け賜わりおく」「次の議会や委員会で質疑に反映いたします」「理事者(行政担当者)に市民からの声があったことを伝える」という、聞いている市民の皆様にとっては冴えない回答になってしまいがち、ということであります。

この日の市民の皆様からの質問で関心が高かったのはやはり、新斎苑建設に関わる問題でありました。私も3月定例会で幾度となく取り上げさせて頂きましたが、市が推し進める候補地が果たして地域住民の皆様から合意形成が得られているのか、また橋梁を掛けてまで土砂災害警戒区域に関わる地域に建設をしようとすることが果たして安全面を確保しているといえるのか、など疑問が尽きないなかで、議会としては新斎苑に関わる予算計上を時期尚早として否決したところです。
一度過半数の議員が議決した議案について、市長が再議ルールを持ち出され(奈良市議会では初めてのことでした)、再び議会が否決した(正確には減額修正予算に3分の2以上の議席で再度賛同する)ことの意味は相当重いと私は考えています。

議会はチェック機能だけではなく、新斎苑問題について議会からの候補地提案もするべき、とのお声も頂きます。対案として一部の議員から新たな提案が水面下で進められていることも事実ですが、行政側から現在の候補地以外について議会と同調して協働作業をしていきましょうという歩み寄りの姿勢がなければ前に進みません。なぜなら、候補地提案をすることは即ち候補地に伴う調査費を行政が予算計上することに他ならないからです。

一方、5月22日には14時から奈良市役所6Fの正庁の間にて、市主催による新斎苑建設に関わる問題についての市長からの説明会が開催されました。私はあいにくと、事務局を務める県山岳連盟総会と重なり出席ができませんでしたが、議会の意見と市の意見を比較頂くにはよい機会ではなかったかと思います。地方政治は二元代表制であり、議員を選ぶのも市長を選ぶのも市民の皆さまです。どうか双方の意見を参考に頂き、市政の重要課題の是非をご判断いただきたいと考えます。

2016年5月22日
奈良市議会議員 太田こうじ

 

[2] 5月~6月の主な予定
5月22日 奈良県山岳連盟総会
5月23日 6月定例会四役打合せ
5月27日 6月定例会内示会、議会運営委員会
6月 3日 6月定例会開会、奈良県日韓親善協会総会

 

[`evernote` not found]
LINEで送る