無所属と会派所属の違い


SNS動画第2回目は、無所属とは?というテーマでした。

議会活動を続ける中で、議会における議員の定数にも寄りますが、市議会においては議会内で会派を構成している場合が多くみられ、一方で町村議会では会派がない議会が多いというのが実体のようです。

奈良市議会の場合は、令和6年4月現在、6つの会派が存在しています。

https://www.city.nara.lg.jp/site/narasigikai/114364.html

会派は、同じ思想や政策を持つ議員がグループを結成することです。議会活動を行う際に、提案したいと考えている政策があるとして、これらを行政へ提案していく際に、無所属議員として一人で活動するよりは、複数の議員が同じ思想のもとで一致団結して行動していくことは大きなメリットがあります。

奈良市議会の場合は、政党公認で選挙に当選された議員が1つの会派を構成することもあれば、様々な政党や政党に所属していない議員が会派を構成することもあります。近年は前者の傾向が強くなっているように感じます。

一方で、無所属議員の場合は会派に所属していないことがメリットとなり、より政党や会派の意見に縛られない、真に有権者目線での声を議会の壇上で届けることができるのです。

ただ、奈良市議会の場合、議会質問には会派所属議員と無所属議員では配分時間に差があります。

会派所属議員の場合、年4回の定例会では、会派を代表しての代表質問に立つことが出来ます(理事者と議員の質問と答弁を合わせて60分)。

次に、自由に個々の議員が質問できる一般質問においては、会派所属人数×15分の持ち時間が与えられています。私の所属している自由民主党では5名の議員ですので、75分となります。ここで会派所属の全議員が定例会で一般質問に立つわけではありません(代表質問をされた議員は基本的には一般質問はしません)。たとえば3名が壇上で質問すれば、75分のなかで平均25分ずつの質問と答弁を合わせた時間を与えらえます。

しかし、無所属議員の場合は、代表質問の機会はありませんし、一般質問においては1年間で60分の質問時間という制約があります。このように考えると、上記の私の所属会派のケースを考えても、単純に1定例会ごとに10分の質問が出来る時間に差が生じてしまいます。

そのほかに、議会ルールを決定する議会運営委員会に出席できる権限が無所属議員にはない、などの制約もあります。しかしながら、これまで初当選以来、無所属議員として期数を重ねておられる議員もいます。

一概に、何が正解かというよりは、議会活動を自身が行う上で、どのようなスタンスで行動していくのか、選挙で掲げたマニフェストをどのように実現していくか、の方法であると考えます。

それぞれの議員さんの会派所属、無所属での政策の違いなどを調べてみるのも良いかもしれませんね。

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