久々の更新となります。
9月議会も終わり、10月は私にとって次の議会(12月)までの間に知識と経験を深めるためのインプットの時期と考え、研修月間でスケジュールを組みました。
今月は次のような日程です。
10月3日~4日
全国市町村議会議員研修 「防災と議員の役割」@滋賀県大津市
10月10日~11日
全国都市問題会議 「都市の健康~人・まち・社会の健康づくり~」@大分県大分市
10月30日
地方議員のための公共事業改革の要点と進め方 @愛知県名古屋市
いずれも政務調査費という議員報酬とは別に設けられている特定の目的のために使用することが許されている費用からの支出です。
順次、研修項目についてはご報告をしていきたいと思います。
本日は、大津市での研修から。
1日目は香川県丸亀市川西地区自主防災会代表 岩崎正朔さんから「平時から必要な防災活動」、岡山県瀬戸内市危機管理部危機管理課主任 松井隆明さんから「瀬戸内市の地域防災の推進について」。
いずれも住民の皆さんにいかに防災意識をもってもらうかという観点が参考になりました。岩崎さんの地域は過去にそれほど災害の頻度が高くないといわれている地域性の中で、いかに地域の住民や企業、小学校が一体となって防災訓練を実施したかなどについて、また瀬戸内市の松井さんからは観光と防災を切り口に結びつけることで「おもてなし」の力を高めるうえでの防災力向上を図った活動についてが紹介されていました。観光都市奈良においても訪れた観光客がいざ災害に見舞われた場合にどうやって避難路を確保するのかなどまだまだ未整備であり、学ぶべき点は大いにあると感じました。
実践については、神戸クロスロード研究会 友永公生さんによる「クロスロード」体験学習。友永さんは黒潮町役場の職員でもあり、2012年3月に内閣府が公表した予想される津波の推定結果で日本一(34.4m)と示された自治体でもあります。防災などにおける悩ましい課題を簡単な設問とし、過去の事例などについてイエスかノーかで、研修をうけた議員同士が、グループに分かれ討議を行うという実習でした。
(参照)
https://www.kobe-np.co.jp/news/bousai/201309/0006299077.shtml
地域の皆さんに防災についての関心をもっていただく導入材料としては、最適だと思います。学生の頃、ディベートクラブに所属していました。ひとつの案件について賛成の立場だけではなく反対の立場があるように物事のメリットとデメリットをとらまえて考えることが議論にはもとめられますが、とくに災害時は限られた時間の中で重大な選択を迫られるという判断能力がリーダーには必要であることを気づかされました。
2日目の研修内容につづきます。